「株式会社菓匠宮川」が製造と販売を手掛ける『久慈川の氷華餅』は、茨城県の銘菓として知られています。『久慈川の氷華餅』は、カラフルでほど良い甘さが特徴の餅菓子で、季節限定商品も合わせて、豊富な種類が取り揃えられています。モンドセレクションで3年連続金賞を受賞しており、「株式会社菓匠宮川」を代表するお菓子です。
久慈川の冬の風物詩から着想を得たお菓子
「株式会社菓匠宮川」の近くには、久慈川という川が流れています。この川では、厳しい冬の朝に「氷華(シガ)」という現象が起こることで有名です。これは、川底の小砂利に付着した氷が浮いて流れる、非常に美しい現象として知られています。気温が上がると溶けてしまうので、厳冬期の早朝にしか見られません。朝日に照らされてきらきらと輝くさまが美しく、この時期の風物詩となっています。本州では、久慈川上流部の約15kmの区間でしか見られない希少性の高い現象なので、地域おこしの一環としてお菓子で表現されたのです。茨城県産のもち米からできた餅生地に、風味と彩が豊かなフルーツ餡、北海道産生クリームを包んでおります。
子どもから大人まで楽しめるスイーツ
和菓子はお年寄りや大人が楽しむスイーツというイメージがあるかもしれません。『久慈川の氷華餅』はカラフルでコロンとしたかわいらしさから、お子さまにも楽しんでいただけます。どの味を食べようかと選ぶ楽しさもあり、家族みんなで味わっていただける和菓子です。和菓子好きな人はもちろんですが、特に大福などの餅菓子がお好きな方へのプレゼントにおすすめです。
もち米100%のもっちり生地が特徴
餅は日本で昔から食べられている食材で、多くの人に親しまれています。新商品の試作を重ねていくうちに、日本人にはやはり「米」が合うという結論が出ました。そこでもち米100%で商品化が決まったのです。もち米ならではのもっちり感がありながらも、歯切れの良い食感を楽しむことができます。
独自の製法で作られる氷華餅
氷華餅づくりは、前日から水につけておいたもち米を蒸すところから始まります。当社独自の柔らかさを保つ製法で餅生地を作り、あんこと生クリームを包みます。カップに入れて急速冷凍で冷凍すれば氷華餅の完成です。
モンドセレクションに挑戦したきっかけは東日本大震災
「株式会社菓匠宮川」の代表である長山芳之さんは、東日本大震災で観光客が減少する中、大子町に活気を取り戻したいという想いがありました。そこで、地元の風物詩から着想を得た『久慈川の氷華餅』をモンドセレクションへ応募したところ、なんと金賞を受賞したとのことです。それから、3年連続金賞受賞をし、現在まで看板商品として地元の人々に愛されています。
『久慈川の氷華餅』の楽しみ方
『久慈川の氷華餅』は、冷凍で販売されています。食べるときは、冷凍庫から冷蔵庫へ移し、約2時間解凍するとおいしく食べることができます。冷凍保存なのであまり日持ちを気にしなくて良いため、おやつとして冷凍庫に常備しておくのもおすすめです。
常に時代に合ったお菓子を作り続ける「株式会社菓匠宮川」
久慈川の氷華餅を作っている「株式会社菓匠宮川」は明治35年、茨城県久慈郡大子町にて創業されました。もともとは和菓子をメインに商品作りをしていたものの、移り変わるニーズに応えるために、洋菓子や菓子パンなど、洋の文化を取り入れたお菓子作りにも挑戦しているとのことです。主力商品としては和菓子の『久慈川の氷華餅』『八溝の金性水』、洋菓子の『奥久慈バスクチーズケーキ』『奥久慈プリン』などが挙げられます。どの商品も茨城県の名産を使用しており、素材の味を最大限に引き出せるよう、製法にもこだわっています。現在は観光土産商品の製造にも力を入れ、茨城県の名産として知られるようになっています。また、店主自らが商品開発にも関わっているため、創業以来からの製法を引き継ぎつつも、よりおいしいお菓子を届けるべく、さらなる進化をし続けています。
<沿革>
明治35年3月 | 「米穀屋」を設立(創業者:長山 丑松 氏) |
昭和5年5月 | 「長山本店」を設立(2代目:長山 仲吉 氏) |
昭和35年3月 | 「宮川製菓協業組合」を設立(3代目:長山 信行 氏) |
昭和52年10月 | 「フレッシュベーカリー カルダン 鳥山店」設立 |
昭和54年5月 | 「フレッシュベーカリー カルダン 馬頭店」 |
昭和57年5月 | 「フレッシュベーカリー カルダン 大子店」設立 |
平成13年3月 | 「菓匠 宮川」設立 |
平成15年10月 | 代表理事:長山 芳之 氏 就任 |
水にこだわった菓子づくりが特徴
「株式会社菓匠宮川」は、創業以来水にこだわってお菓子作りを続けています。水は専用機で硬水から軟水に変えて使用しています。地元の安全で美味しい水を使用し、素材は地域に親しまれているものを使い、日本古来の調理法で素朴な味を表現しているのです。時代に合わせて和洋折衷のお菓子作りに挑戦し続け、たくさんの人に長く愛されるお菓子作りを目指しています。また、安心かつ安全なお菓子を提供できるよう、HACCP(ハサップ)と呼ばれる衛生管理を取り入れたり、手洗いマスターとして認定を受けたりなど、衛生面でも力を入れております。
こだわりのお菓子をたくさんの人に届ける
これまでも「株式会社菓匠宮川」は、自慢の商品をたくさんの人に食べてもらえるようにさまざまな工夫をしてきました。今後は店舗を増やすことも視野に入れており、ゆったりくつろぎながらおいしいお菓子も食べられるカフェをオープンしたいという夢も掲げています。今後も、たくさんのお客さんに愛されるお菓子を作るために研究・開発を重ねていき、日本全国に笑顔を届けたいと考えられています。