はな壱

はな壱

足に優しい鼻緒作りで鼻緒の可能性を広げる~はな壱~

東武スカイツリーラインの西新井駅から徒歩7分、古くからの小売店が残る関三通り商店街の一角にある鼻緒匠「はな壱」。創業100年近くにもなる「はな壱」は、伝統的な技法と時代に合わせた鼻緒作りで、今もなお鼻緒の可能性を広げ続けています。そんな「はな壱」の歴史や鼻緒作りのこだわり、製造工程について紹介します。

東京で唯一の鼻緒職人

草履や下駄、雪駄などの和装履物に欠かせない鼻緒は、和装履物と共にその歴史を刻んできました。ですが、鼻緒職人は時代を追うごとに減少し、現在では片手で数えるほどしか存在しません。そんな中「はな壱」は大正13年の創業当時から親子三代にわたって「美しく綺麗な物を丁寧に作る!」をモットーに、ひとつひとつ手仕事で鼻緒を作り続けています。創業者・柴田勝太郎さんの孫である柴田一郎さんは、若くして三代目代表となりました。鼻緒作りの技術や伝統が失われることのないよう、柴田一郎さんは和装履物だけにとどまらない鼻緒の可能性を模索し続けています。

はな壱の下駄、草履

“鼻緒=痛い”を払拭した独自の製法

下駄や草履を履いたとき、鼻緒が足に擦れたり食い込んだりして痛い思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。昔と比べて和装履物を履く機会が少なくなっているうえに、痛いというイメージまであると、和装履物はどんどんと敬遠され、鼻緒も衰退の一途を辿ってしまうでしょう。そんな鼻緒のネガティブイメージを払拭しようと、「はな壱」は鼻緒の履き心地に直結する芯材を一から見直し、やわらかく優しい鼻緒作りを始めました。鼻緒の素材によって芯材の種類を変えたり、オリジナルの芯材を使用したりすることによって、手に取った段階から履き心地の良さが伝わる鼻緒に仕上がっています。

丁寧な手仕事が光る鼻緒の製作工程

いろいろなものが機械化されている現代ですが、「はな壱」では数多くある鼻緒の製造工程のほとんどを、昔からの伝統を継承し手作業で行っています。

はな壱の製作工程
はな壱の製作工程

1.生地の裁断

裁ち包丁を使って一本一本丁寧に、鼻緒の種類ごとに決められた幅に裁断します。

2.前坪の縫製

足の親指と人差し指の間に入る前坪を、ミシンを使って縫製します。手縫いではなくミシンで縫うことで、曲がらずキレイに仕上がります。

3.麻紐を入れる

前坪を縫い終わったら中に麻紐を通し、紐が抜けないように手作業でしっかりと縫い付けていきます。

はな壱の製作工程

4.鼻緒本体を縫製

ミシンを複数回かけて鼻緒の本体を縫い、筒状にします。この時点でねじれないよう丁寧に縫うことが大切です。

5.引き通し

筒状になった鼻緒本体に、紙や厚紙、麻紐などの芯材を入れます。

はな壱の製作工程
はな壱の製作工程

6.坪付け

最初に作った前坪を鼻緒本体に縫い付けます。前坪は履いていると緩みやすい部分のため、きつくしっかりと縫い付けることが重要です。

はな壱の製作工程
はな壱の製作工程

7.丸曲げ

鼻緒の中心を金属の棒に引っ掛けて曲げる“丸曲げ”で仕上げを行います。シワが寄らないよう丁寧に曲げます。

8.完成

前坪に白い紙を巻けば鼻緒の完成です。

ポンダル
ポンダル

『ポンダル』で鼻緒をもっと身近に

脱ぎ履きの無駄を省いた鼻緒は世界に誇れる伝統的工芸のひとつ。「はな壱」は受け継がれてきた伝統的な鼻緒を作るだけにとどまらず、今の時代にも即した新たな履物のジャンルとして『ポンダル』を生み出しました。日本(nippon)とサンダル(sandals)をかけ合わせて名付けられたポンダル(Pondals)は、下駄とビーチサンダルの良いとこ取りをしたハイブリッドサンダルです。『ポンダル』に付いている鼻緒は、適度な反発力のある薄いスポンジを何重にも重ねる“ミルフィーユ製法”で作られています。この製法により鼻緒の中に何層にも重なった空気の層が作られて、程よくクッション性のあるやわらかな鼻緒となるのです。

ポンダル
ポンダル

つい歩きたくなる『ポンダル』の魅力

『ポンダル』は和柄からカラフルでモダンなものまで、現代の装いにもマッチしたオシャレなデザインで販売されています。しかし、こだわりが感じられるのはデザインだけではありません。ソールに採用されているEVAはスニーカーにもよく使われていて、劣化しにくく軽い素材で従来の下駄や草履とは違った軽やかな足取りが体感できるでしょう。また傾斜のついた設計でより歩きやすく、ついもう一歩足を踏み出したくなる履物となっています。燃えても有害物質を出さないEVAを使用することで地球にも優しく、持続可能な社会を目指すための一歩にもなります。

ポンダル
ポンダル

鼻緒で新しいジャンルの履物を世界に

「はな壱」では、鼻緒作りの全工程を東京都足立区の工房でおこなっています。『ポンダル』の製作においてもソールは兵庫県神戸市の靴職人が製造し、「はな壱」の工房で鼻緒を取り付けており、すべて日本製で作ることを大切にしています。日本の鼻緒の文化と伝統を後世に残し、さらに『ポンダル』という新しいジャンルを日本のみならず世界へと発信する「はな壱」。あまり鼻緒に触れる機会がない方も、普段から下駄を愛用している方も、ぜひ一度「はな壱」の鼻緒や『ポンダル』を使ってみてください!

【メーカー詳細】
鼻緒匠 はな壱
〒123-0852
東京都足立区関原3-8-7
TEL:03-3880-1584
アクセス:東武スカイツリーライン西新井駅から徒歩約7分
創業:1924年(大正13年)
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