思わず歩きたくなる!足に優しい『ポンダル-匠collection-』
大正13年創業、伝統の技法を守りながら時代に寄り添った鼻緒作りを続ける老舗「はな壱」が、日本の履物文化とサンダルを融合させたオリジナルの履物『ポンダル-匠collection-』を開発しました。『ポンダル』という名称は、日本(Nippon)とサンダル(Sandals)を組み合わせた造語です。下駄や雪駄などの和装履物に必ず付いている鼻緒を使用しながらもシックで洗練されたデザインで、和装はもちろん、現代の装いにもよくマッチします。シュリンクレザーを使用したやわらかな鼻緒と適度な硬さが心地よいソールで作られており、足運びも軽やか。足元に不安のあるご年配の方にもおすすめしたい商品です。もちろん、若い方にも、和の要素を取り入れたファッションアイテムとしても、気軽にお使いいただけます。

足のことを考えた製法で鼻緒をもっと身近に
着物や浴衣などで和装するときは、足元もきちんと和装履物を履きたいですよね。ですが、「下駄や草履は鼻緒が擦れて痛いからあまり履きたくない」という人も多いのではないでしょうか。また、夏はサンダルを履きたいけど鼻緒が硬くて歩きにくい経験をした人もいるでしょう。そんな鼻緒のネガティブイメージを払拭したい想いから、「はな壱」は“ミルフィーユ製法”を使って足に優しい鼻緒を作り続けているんだそう。“ミルフィーユ製法”では、鼻緒の中に何重にも巻いた適度な反発力のある薄いスポンジを入れ、幾重にも重なる空気の層を作ります。この製法によって、「はな壱」の鼻緒はやわらかく足に馴染む作りになっているのです。

『ポンダル-匠collection-』の歩きやすさの秘密
一般的に見られるビーチサンダルはフラットなものが大半ですが、ぺたんこのサンダルは前傾姿勢が取りにくく、意外と歩きにくいもの。それに対して『ポンダル-匠collection-』は先端の高さが約2.5㎝、踵の高さが約4.5㎝となっており、先端から踵へ向けて約6度の傾斜があります。そのため自然と前傾姿勢を保つことができ、歩きやすくなるんです。足の形状に合わせて、幅広い作りになっているのも歩きやすいポイントのひとつ。和装履物は幅が狭めに作られているため小指が外に出てしまいがちですが、『ポンダル-匠collection-』はワイドな作りで小指が外に出ることもなく、足裏の汚れも心配ありません。また『ポンダル-匠collection-』は超軽量の約280g。一般的な下駄が350~450g、草履が550~700gの重さがあるのと比べると、実際に履いたときの感覚は段違いです。
環境を大切にした履物作り
『ポンダル-匠collection-』のソールに採用されているEVAは非常に軽く柔軟性があり、スニーカーにもよく使用されています。水や紫外線に強いため劣化しにくく、燃やしてもダイオキシンなどの有害物質が発生しない地球にやさしい素材です。また、下駄などの和装履物と同じように鼻緒をすげ替えできるのも『ポンダル-匠collection-』が環境に優しい理由のひとつ。鼻緒が切れてしまった、汚れてしまったからとすぐに捨てるのではなく、鼻緒を取り替えて長く使い続けることによって、持続可能な社会への一歩につながります。SDGsが叫ばれる昨今、劣化しにくく長く愛用できる『ポンダル-匠collection-』と共に未来に向けて歩んでいくのも良いでしょう。

丁寧な手仕事で作る新しいサンダル
『ポンダル-匠collection-』は全てにおいて日本製です。ソールは兵庫県神戸市にある国産スニーカーメーカーの靴職人が製作しており、履きやすさを大切にするため硬度の調整まで丁寧に手掛けられています。鼻緒の製作とソールへの取り付けは「はな壱」の工房内で行われています。鼻緒は革の裁断や前坪縫製など仕上がりまでの工程数が多いにもかかわらず、そのほとんどが手仕事。「はな壱」では「美しく綺麗な物を丁寧に作る!」をモットーに、一足一足、細部にまでこだわった丁寧な履物作りがなされています。
『ポンダル-匠collection-』における鼻緒の製作工程

1.本革の裁断
シュリンクレザーを手作業で一本一本、決められている幅に裁断します。
2.革漉き
裁断したシュリンクレザーの厚さが均等になるように、革漉きします。
3.前坪の縫製
足の指と指の間に入る鼻緒の留め部分である前坪を縫製します。手縫いではなく工業用のミシンで縫製することによって、曲がらずキレイに仕上がります。
4.前坪に麻紐などを入れる
前坪が縫い終わったら、中に麻紐や厚紙などの芯材を入れます。

5.鼻緒の縫製
鼻緒本体を縫製します。ここまでくると、だんだんと鼻緒の形状が見えてきます。
6.引き通し
引き通しとは、鼻緒の中に厚紙や麻紐などを入れる作業のことです。履き心地を左右する工程なので、丁寧に行います。

7.前坪付け
引き通しが終わった筒状のものに前坪を付けます。きつめに付けることが大切で、地味ながらも気の抜けない作業です。

8.曲げ(仕上げ)
鼻緒の中心を金属の棒に引っ掛けてシワにならないように曲げれば、鼻緒の完成です。

『ポンダル』を履物の新しいジャンルに
『ポンダル』は履きやすさと飽きの来ないデザインが特徴的であり、日本の伝統的工芸のひとつである鼻緒の幅広い可能性が感じられる履物といえます。今後、『ポンダル』が履物の新しいジャンルのひとつとして定着する日も遠くはないでしょう。フローリングなどを傷つける心配がないため、室内履きとしても大活躍します。思わず歩きたくなる楽しい履き心地で、父の日や母の日のプレゼント、ご年配の方へのギフトにも最適です。ぜひ大切な人と『ポンダル』を履いて、いつもとは違う景色を見に行ってみませんか。