美食家で有名なミッテラン元大統領が愛飲し、エリゼ宮(大統領府)にリストアップされた格式高いワインのシャトー・オー・マルビュゼ。可能な限り収穫を遅らせ、完熟したぶどうのみ手摘みする低収穫で贅沢なワイン造りは、まさに第1級シャトーレベル。いち早くメルローの比率を増やし、独特な力強さを備えたサンテステフのワインに官能的な深みとなめらかさを与えた革新的な造り手です。ワインから香るのは、黒すぐりやサクランボといった馥郁たる果実とエキゾチックなスパイス。口に含めば濃密で豊かなボリュームが広がり、際立つアロマとビロードのようなタンニンは秀逸。繊細に表情を変える長い余韻は至福のひと時をもたらします。