横須賀らしさ全開!贅沢な刺繍が施された一品
神奈川県横須賀市にあるどぶ板通りが発祥の『スカジャン』。元々はアメリカ軍兵士が駐留した証を残すために作られた品とも言われています。神奈川県横須賀に行った証がしっかりと残る、“THE 横須賀デザイン”の『スカジャン』です。前面には古典的なデザインの虎と龍のデザイン、背面は神奈川県横須賀市内の地名はもちろん、虎と龍の古典デザイン、富士山や灯台、潜水艦と横須賀らしさも入った豪華なデザインです。海をイメージさせるネイビーと白に映えますね。こちらの『スカジャン』の良いところはリバーシブルで使えるところ。裏面は黒を主体として黄色のラインがアクセントのデザイン。こちらに刺繍は入ってなく、刺繍の有無やカラーによって雰囲気が違うため、気分に合わせて気軽にイメージチェンジできますよ。
横須賀の土地で生まれたスカジャン
スカジャンは、“アメリカ軍兵士が日本に駐在した証を形にしたい”との思いで、ジャンバーに刺繍を施したのが起源と言われています。“Yokosuka”や“Japan”の文字が入っているスカジャンがあるのはそのため。誕生当初はアメリカ軍兵士のために作られたものでしたが、時代と共に、国内外を問わず人気のファッションアイテムとしての地位を確立しています。『スカジャン』という呼び名は、お土産としての“スーベニアジャケット”から由来するものや、“横須賀のジャンバー”を略して『スカジャン』と呼んだといった説など諸説あります。どこか日本のようで異なる雰囲気のオリエンタルな柄は、外国人がイメージする“日本らしさ”を取り入れたからだとか。そんな『スカジャン』ですが、数年前までは映画やドラマの影響からか、近寄りがたい人たちが着ている印象が強いファッションアイテムでした。しかし、実際の『スカジャン』の刺繍はとても繊細で美しいものです。ファッションアイテムのひとつです。ファッションアイテムのひとつではありますが、これだけの見事な刺繍が施されたアイテムは他に類をみない事からも、伝統工芸品と呼んでも過言ではない繊細な作品とも見て取れます。
陰影のある立体的な刺繍
『スカジャン』の刺繍は、糸の色の違いだけでなく同じ色の糸でも縫い方で絶妙な濃淡を生み出すのが特徴です。一般的な『スカジャン』の刺繍でも約50万針も縫われていて、これが特徴的な刺繍の立体感を実現します。『スカジャン』の刺繍は、今は工場のコンピューターミシンがほとんどですが、当時は“横振りミシン”という特殊なミシンを使った日本独自の技法“横振り刺繍”で縫われていました。職人が刺繍を縫う際に足元のペダルはもちろんですが、太ももで振り幅のレバーを調整しながら縫います。針を横に振る幅を調整しながらつくることで、単調な刺繍でなく立体的な陰影が生まれるのです。また、一般的な刺繍は左から右、上から下など、端から端へと縫っていきますが、職人は縁を取ってから中を塗りつぶすような方法をとることがあります。絵柄に合わせてその都度職人の感覚で縫い上げる、この不思議な縫い方も立体感を出すための工夫のひとつです。刺繍の技術は人によって差があり、良い『スカジャン』は刺繍の陰影でもわかると言われています。立体感のある刺繍は、見る角度や体の動きによってさまざまな顔をみせてくれますよ。
刺繍へのこだわり
『スカジャン』の魅力は刺繍の美しさです。絶妙な陰影で立体感を出した刺繍は芸術品です。技術も進歩して工場で作られた既製品が多いなか、一部の商品やオリジナルブランド『スカティ』、オーダーメイドデザインはお店の職人さんが店内ミシンで刺繍しています。エムシーハウスは『スカジャン』の刺繍文化を守るために、たくさんのこだわりがあります。そんなこだわりの一部を紹介します。
イメージづくりを重点的に
エムシーハウスのオリジナルデザインのスカジャン刺繍制作は、約1〜3ヶ月の時間を要します。しかし、これは縫製工場に出す期間も含めた全体の制作期間のことで、大半は「製品のイメージづくり」が占めています。驚くことに、繊細な刺繍も集中した職人の腕にかかれば縫い始めて1〜2日で完成する事もあるのだとか。作業に取りかかるまでの時間を刺繍のイメージづくりと、デザインを可能な限り忠実に再現すべく、正確な下絵を版に起こす作業に費やしています!
職人がスカジャンの生地を前に質感や色から使用する色やデザインの配置を決定し、イメージが固まり次第、一気に刺繍を施して完成です。また、お客様からのオーダーがあれば必ず実際に会って、話をしてからデザインを決めます。オーダーの製品は、お客様の希望と職人の感性で構成を決めるため、精密なイメージづくりが必要でしょう。
職人の感性が生きる刺繍
エムシーハウスの職人は、刺繍の腕だけでなく確かなイラストの技術も持ち合わせています。そのため、刺繍の下書きは大まかにし、正確な刺繍位置を記した版に沿って、細かい作業は写真を見ながら感性と感覚で描きあげているようです。一見同じ色に見える部分も複数の糸を使い分けるなどし、立体感や細かいツヤを表現します。感性を生かした刺繍を前に、1時間ほど見惚れて眺めている方もいるというから驚きです。一目惚れした刺繍を背におしゃれを楽しみましょう。
美しいスカジャンを取り扱う「エムシーハウス」
エムシーハウスは、元テイラーだった代表が創業したお店です。創業当時は、アメリカ直輸入・国内初上陸のディズニーウェア専門店として、衣類を扱っていましたが、“横須賀”という土地への恩返しを込め、刺繍やプリントによる横須賀に因んだデザインを取り入れた商品の販売をはじめました。
スカジャンに次ぐ横須賀の特産品になるべく、『スカティ』と名付けられ、商標登録されたオリジナルブランドは、“横須賀に生まれ育つ子供達や、訪れる人たちに横須賀を好きになってもらいたい”といった願いも込められています。実際に、『スカジャン』を取り扱いはじめたのは『スカティ』を展開してからのこと。『スカジャン』の発祥地とされる“どぶ板通り”にあったスカジャン専門店が、閉店を決めた際にブランドの継承をエムシーハウスに頼んだことからはじまりました。当時、お店同士の接点はなかったもののブランド側が、エムシーハウスに対して“スカジャンの文化を託せる”と感じたのが理由でもあったようです。現在、引き継いだブランドの商品も倍以上の品揃えに増え、エムシーハウスでも“スカジャン”と“スカジャンの刺繍を文化として発信し、発展させたい”との思いで、活動しています。
繊細な技術から誕生した商品を手にしたい方におすすめ!
『スカジャン』は非常に繊細な刺繍によって生み出される逸品です。エムシーハウスは横須賀で販売するに恥じないクオリティーの既製『スカジャン』と、お客様と職人の対話による完全オーダーメイド刺繍の『スカジャン』を取り扱っています。また、横須賀ならではのデザインを、職人が熟練の技で忠実に表現したオリジナルブランド『スカティ』も展開しています。エムシーハウスでは、お客様のニーズに合わせて、様々なスカジャンの選択肢があります。職人の手によるスカジャンが本物で、既製のスカジャンは偽物であると揶揄されることも多いけれど、それは、選択肢を狭め、スカジャンを気楽に楽しめる事をも奪ってしまうかもしれません。既にスカジャンと言う横須賀の地名が入ったファッションアイテムとしての地位を確立した今、買い求める人が、価格で、デザインで、自分だけのオリジナルをオーダーして、それぞれ好きなように選べてこそ、スカジャンの未来があるのでは?と、エムシーハウスは提案しています。そして、“#流行で終わらせたくない“のハッシュタグを作って発信することで、スカジャンを広く知らしめ、技術の継承に努めています。神奈川県横須賀市で生まれた文化のため、横須賀好きはもちろんのこと、日本らしいデザインが好きな海外の方へのプレゼントにもピッタリでしょう。古い伝統を引き継ぎながら進化し続ける商品を、長く愛せる商品です。
商品詳細
- ・カラー
- ネイビー×ベージュ
- ・デザイン
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前面:竜と虎
背面:横須賀柄
- ・サイズ
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S:着丈57cm×身幅48cm×袖丈80cm
M:着丈59cm×身幅52cm×袖丈83cm
L:着丈62cm×身幅56cm×袖丈85cm
XL:着丈64cm×身幅60cm×袖丈87cm
XXL:着丈66cm×身幅64cm×袖丈90cm
- ・素材
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表:レーヨン100%
裏:ポリエステル100%