小田原かなごてファーム

小田原かなごてファーム

行政書士として活動する傍ら環境問題に取り組む

行政書士として活動する傍ら環境問題に取り組む

「小田原かなごてファーム」は、神奈川県小田原市で行政書士として活動する小山田大和さんが営む農園です。小山田大和さんは、SDGsや再生可能エネルギーに理解が深い行政書士として、農地転用許可申請や補助金・助成金の申請などをサポートしています。その傍ら、地方再生・耕作放棄地再生・自然エネルギー事業などにも取り組んでいるのです。

1万5,000坪の耕作放棄地を蘇らせたみかんジュース

1万5,000坪の耕作放棄地を蘇らせたみかんジュース

もともと農家ではなかった小山田大和さんが農業を始めたきっかけは、環境問題について考え出したことだそうです。鳥獣被害や海岸線の減少などの問題に直面したときに、まずは神奈川県小田原市にある曽我山の環境を何とかしなくてはと思い立ち、“おひるねみかんプロジェクト”を始動したといいます。現在では“おひるねみかんプロジェクト”の一環として開発された『おひるねみかんジュース』によって、1万5,000坪の耕作放棄地を蘇らせることに成功しているそうです。みかんジュースというカテゴリーを定着させ、周辺地区にも地域活性化の輪を広げています。

自給自足で地球にも地域にも潤いと魅力を

自給自足で地球にも地域にも潤いと魅力を

「小田原かなごてファーム」は、再生エネルギーで農地を作り、農作物を育てる“ソーラーシェアリング”を推進しているのが特徴です。“神奈川県で1番ソーラーシェアリングを推進している団体といっても過言ではない”と自負するほど積極的に活動しており、食べ物はもちろん、エネルギーまで自給しています。これほどの熱意で活動しているのは、“人間の生存に必要な水・食料・エネルギーをできる限り自給する仕組みを整えることで、地球にも地域にも潤いと魅力を与えられる”との想いから。そんな「小田原かなごてファーム」の想いと価値を提供する農家カフェ「SIESTA」も展開しています。

農業と再生可能エネルギーを活用した地域活性化

「小田原かなごてファーム」が“おひるねみかんプロジェクト”を始動したのは、2014年です。農業と再生可能エネルギーを活用した地域活性化や、耕作放棄地の活用・保全のために創設されています。耕作放棄地を“おひるねしていた畑”と考えたことが、『おひるねみかん』の名称の由来です。「小田原かなごてファーム」では、みかん以外の農作物もソーラーシェアリングによって育てています。2016年にはさつまいも、2019年には米の作付けをしたほか、2021年に竣工した3号機では、薄荷・ラベンダー・玉ねぎ・大豆など、複数の農作物を育てているのが特徴です。

無添加・果汁100%。やさしいおいしさと安全性が魅力

無添加・果汁100%。やさしいおいしさと安全性が魅力

「小田原かなごてファーム」が製造しているメインの商品は、無添加・果汁100%の『おひるねみかんジュース』です。神奈川県西部に位置する相模湾の潮風と太陽の光をたっぷり浴びて育った、日本産のみかんで作られています。使用しているみかんによって、『おひるねみかんジュース【黒ラベル】』と『おひるねみかんジュース【白ラベル】』の2種類に分かれているのが特徴です。収穫時期である1~3月の間にみかんを皮ごと絞り、“何も足さない・何も引かない”というこだわりのもと、添加物など一切加えずに瓶詰めしています。生絞りジュースの風味や香りを損なわないよう、殺菌・充填方法も工夫しているのもポイントです。やさしいおいしさと安全性が魅力で、JR東日本の四季島や星野リゾートなどでも採用されています。

『おひるねみかんジュース【黒ラベル】』

『おひるねみかんジュース【黒ラベル】』は、小山田大和さんが育てている農薬不使用のみかんで作ったみかんジュースです。急斜面での草刈りなど、地道な人力作業で手間ひまをかけて育てられた収穫量が少ないみかんを使うため、年に数千本しか製造されません。稀少性の高い特別感のあるみかんジュースなので、贈り物にもおすすめです。

『おひるねみかんジュース【白ラベル】』

『おひるねみかんジュース【白ラベル】』は、耕作放棄地やフードロス対策の一環として、「小田原かなごてファーム」が周辺農家から通常より高く買い取ったみかんで作られています。果物が1番おいしい状態を知っている果樹園の農家が育て加工したみかんジュースなので、普通のみかんジュースとはひと味違います。『おひるねみかんジュース【黒ラベル】』よりも少し価格が安いので、自宅用に購入したい人にぴったりです。

環境問題に真っ向から取り組む「小田原かなごてファーム」

環境問題に真っ向から取り組む「小田原かなごてファーム」

「小田原かなごてファーム」は、安心安全・無添加・地産地消にこだわった商品づくりを行っています。安心安全な商品づくりには、手間もお金もかかるもの。しかし、“食の安全はタダでは手に入らない”という想いのもと、不断の努力で一つひとつ丁寧に商品を作り上げているそうです。そんな「小田原かなごてファーム」の今後の目標は、神奈川県小田原市足柄地域を、食とエネルギーの自給地としてよみがえらせることだといいます。地域内で経済を回せる地域として、全国的に“うらやましい”と思われる場所を目指しているそうです。そのための活動がソーラーシェアリングだといいます。「小田原かなごてファーム」では三号機までソーラーシェアリングが建設されていますが、今後もさらに増やしていきたいそうです。さらに、農業・飲食の分野での障がい者の雇用も創出したいといいます。環境問題に真っ向から取り組む「小田原かなごてファーム」の『おひるねみかんジュース』を、一度味わってみてはいかがでしょうか。

【メーカー詳細】
合同会社小田原かなごてファーム
神奈川県小田原市成田287-15
創業:2016年
ホームページ